「懲りずにコラム」 2004年10月下旬号
「"行き場"がなくなった!」
当コラム8月下旬号の「第二場のはじまり チャチャチャ!」で、「まだ第一幕第一場が終わったばかりではないのか!!」
と"予言"したとおり、元明大野球部の一場投手は、巨人からの200万円だけでなく、横浜(65万円)や阪神(20万円)からも、
ちゃっかりもらっていたことが発覚した。
巨人の渡辺に続いて、パリーグの西武堤オーナーも別件で辞任を表明したあと、
"第二場"として砂原横浜と久万阪神の両オーナーが、22日にそろって(球団社長も)辞任したというのは、
ニュースを小さくしたかったのでしょうな、きっと。
"被害者"一場は22歳にもなった大人であり、とうぜん"共犯"といえる。親もおり、監督ともども寮生活をして、
立派な教育を受けていただろうと思いきや、明大野球部の元総監督(70)は"将来のある"選手と持ち上げていたものの、
阪神行きを断った一場に対し、「俺と星野(仙一)の顔をつぶした」などと、ヤクザまがいの科白を吐いたそうだから、
しょせん、そのようなレベルの世界か。
勘ぐれば、200万円を立て替えた元総監督はさらなる"成功報酬"をふいにしたことがよほど癪だったのであろう。
情報通によると、プロ入りに成功すれば、大学やノンプロの監督は500万円、高校で300万円という謝礼が相場だという。
裏金が動くのは、巨人が高橋獲得に親父さんの借金11億円を肩代わりした? いう例を見るまでもなく、
以前から業界では当たり前だったという。しかし今回、盟主巨人が200万円、TBSが買収した横浜が分相応に? 65万円、
そしてシブチン阪神が巨人の10分の1とは、予定調和というのか、できすぎですねえ。
日本のプロ野球が面白くなくなったあと、場外でこの騒ぎ、盛り上がるかどうかはともかく、
いろいろあるウミを出すという点では良いことか。しかし、主人公一場クンは、人間不信に陥り、引きこもり状態とか。
残ったのはダーティなイメージで、どの球団も彼を指名しないでしょうとは、専門家の予測。
ついに一場クン、"行き場"がなくなったという、お粗末。自業自得というのはこういうときに使うのだろうか。
「ブッシュかケリーか、間もなくケリが…」
今度ばかりはよその国の首長選と、のんびりしてはおれない。来月2日に一般投票が行なわれる米大統領選、私はすでに、
ブッシュ落選を予測? しているが(当コラム04年5月下旬号「転んだブッシュ」)、
ケリーも大金持ちのウルサイ夫人が失言を繰り返して、夫の足元をすくうなど、どちらが有利か予断を許さない。
3大テレビ(ABC,NBC,CBS)の扱いは、どちらに好意的だったかとの調査があって、ブッシュの29%に対し、
38%でケリーが優勢だったという(東京10・20夕刊)。さらに、ニューヨーク・タイムズやワシントン・ポストの2大紙は、
ケリー支持を鮮明にしたそうだが、雑誌タイムの世論調査によると、その支持率は51%対46%でブッシュが有利という。
外国でも、再選か否かは他人事ではないらしく、ロシアのプーチン大統領は「再選されないと困る」、
日本のコイズミも「ブッシュ大統領とは親しいから、頑張っていただきたい」と言い出す始末。
けなげに尻尾を振る"愛犬"を、親しいといいますか、皆さん?
その前、武部BSE幹事長も、同様の失言か問題発言をしても開き直っているようだが、
中国や韓国からの"靖国問題"発言を「内政干渉」という、政府与党のお偉方の身勝手さには、困ったものだ。
さて前回、開票作業で大失態を演じたフロリダ州だが、おかげで大統領となったブッシュの弟が知事の同州を含む4州では、
電子投票による不在者投票の開始早々、コンピュータに不具合が生じたりと、再び混乱が起こるのではないかと予測されている。
争点はイラク戦争だけでなく、宗教・人種・貧富の問題などもあり、その勝敗の行方を左右するのは、
「ブログ」という米インターネット社会に広がる、個人が運用するニュースサイトだという(東京10・22)。
それらでは大手メディアが拾いきれない雑多な候補者情報が飛び交っているそうだが、
7月の民主党大会ではブログに情報を提供する「ブロガー」にも記者章と専用の記者席が与えられるなど、
無視できない存在だというから、なかなかケリはつかないか。
もう一つ、前回は第3の候補として民主党に不安材料を与えた消費者運動家ラルフ・ネーダーは、
いま支持率1%以下で情勢はケリー候補に有利という(前回は4〜5%)。
それにしても、投票用紙に彼の名前が載るのは、50州のうち33以上の州で、前回に比べ11も少ないという。
こんなドライな差別があるなんて、アメリカはどんな"民主主義国家"なのだろう。
「教師の免許更新、どころか…」
じつは、たかが野球選手、たかが米大統領選挙とちがって、日本の将来に暗雲をもたらす? 動きが出てきた(10・15〜24東京新聞見出し)。
他の新聞にも出ているだろうが、少し整理すると、15日夕刊「小中一貫で『日本語』/世田谷区教委が特区申請」、
16日「杉並区、独自に『教員養成制度』」、19日「教員人事に『公募』『FA』導入/来年度から横浜市/得意分野をリスト登録」、
24日「独自に教員10人募集/調布市、来年度からの少人数指導で」と区や市のレベルでも、
若い? 首長の下で何やら仕出かそうとしている。"教師大変"である。
一方、東京都では21日「今春卒業式時の君が代斉唱/保護者起立状況を調査/都教委」と相変わらずである。
はじめは教師について、ついで生徒たち、残るは保護者と来た。教育委員会の諸君は、生徒として、あるいは保護者として、
いかがだったのか、まず自らを明らかにすべきではないか。なに、する必要はない? そうか、都の職員といっても、
多くは東京に住んでいない、からか。
国レベルでは17日「教員免許の見直し/文科相が近く諮問」につづいて、21日「揺れる教員『批判的態度も評価の対象か』
/「免許更新制」中教審に諮問/文科相/〔解説〕『質的向上』公平な制度を」と詳しい。
これらに対し、20日夕刊「愛国心の導入懸念/日教組委員長」や、21日「『新たな勤務評定に』
/まず研修機会の保障求める声も」との懸念や反論も載っている。"勤務評定"といえば、その昔、
日教組潰しに使われたものだった。
教師が攻められるのは、デモしか先生が多かったり、M教師といわれる問題先生は、小中高に満遍なく存在するからであろう。
しかし、免許更新は運転免許でも、かなり杜撰な点がある。校長の覚えめでたいものばかりが優先されるのは、
火を見るより明らかであり、その校長も、知事の覚えめでたい幹部に認められたくて、かくして日本の教育は……。
総体的にいえば、昔から三流官庁とか、潰してしまえという声もある文部省(いま文科省)は、学習指導要領はじめ、
制度をいじりすぎている。教育は国家百年の計などと、これまでもさまざまな御託が述べられてきたが、所詮いたいけな、
無邪気な、発言もしないが大人の言うことを聞かないと決めつけた子どもたちを、大人になりきっていない役人や政治家が、
彼らを人質にして何度も"百年の計"の失敗を繰り返して、懲りないだけのことではないか。
いつでも犠牲になるのは、意見表明権を行使できない子どもたち、と思っていたところ、
23日「『性』低年齢化で意見を/中学生以上を対象/都が電子メールで募集」とあった。
うーん?! 都青少年育成総合対策推進本部は「大人社会に対して言いたいことを教えてほしい」と前向きな姿勢を見せているが、
耳に痛い声なんて抹殺されるだけ。意見を逆手にとって、規制強化となるのは、これまでも"大人"の常套手段ではなかったか。
(以上、2004年10月27日までの執筆)
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