懲りずにコラム目次

「懲りずにコラム」 2004年3月下旬号

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「配慮が足りぬ、とは」
 年金問題は、議員諸公も気になるものらしい。いや、流用問題じゃないですよ。
 今月16日に開かれた自民党総務会。国会議員互助年金(議員年金)制度の見直しで、公的年金より優遇されているとの批判に、 いま65歳以上で引退したものしか受け取れないため、「山中貞則元通産相は掛け金を払い続けただけで終った」という意見が出たという。 つまり"払い損"の人もいるというのである。自民党代議士が"老害"といわれても居座り、歳費を貰い続けるのは、 受け取る年金額を引き上げようという魂胆だったのか。
 また、「民主党の議員は若いから、年金を貰っている年代の人に対する配慮が足りない」と、 給付金の削減や廃止を訴える民主党を批判する意見も出たそうだ。要するに、国を憂う代わりに、 わが身を憂うだけの単なるサラリーマン根性ではないか。
 いま若い人を中心に国民年金の未払いが増えているのは、まさに、その"払い損"を見越しているからである。 自分の将来に明るい希望を持てない若者たちに"愛国心を"といったところで始まらない。
 そのような国民の不安材料を解消、解決しないで、なにが国会議員か。配慮が足らないぞ!!

「スポーツの周辺あれこれ」
 その1) オリンピック女子マラソン2連覇の夢潰えた高橋尚子の「監督を連れて行きたかった」 という発言は奇異に映ったものだが、どうやら代表に漏れた"真相"が分かった。 小出監督ともども陸連のお偉方に嫌われているそうだ。監督のヒゲ面は、彼の独裁者を連想させるからか。
 何でも、Qちゃんは選考レースに出なくても、代表にとの"内々定"を貰っていたそうだが、その心は、歌の文句じゃないが、 「泣いて泣いて…」?! 複雑怪奇な"出来レース"だったわけですな。
 その2) サマーワの自衛隊員。危険な目に遭わなくても、さぞや忙しかろうと思っていたが、ヒマ、 いや余裕があると見せたかったのか、長嶋日本代表監督の健康回復祈願の寄せ書きをしたそうだ。 なぜ、"日の丸"を使わなかったのか疑問だが、要するに派遣隊員は、巨人(あるいは長嶋)ファンで構成されていた?!
 本日現在、わが国ではプロ野球選手でさえ徴兵されないが、将来は分からないぞ!
 その3) 26日の甲子園でノーヒット・ノーラン記録を達成したダルビッシュ投手、サッカーJリーグのトゥーリオ、 高校や大学駅伝のケニヤ勢、また大相撲はモンゴル出身の朝青龍など外国人で持っている?  国際的に劣るラグビーなどは社会人チームも大学も外国人に頼る部分があり、プロ野球なぞ"純国産"より、 アメリカ帰りは注目度が高い。
 重ねて言えば、日本人は舶来モノでも、とくにブランドに憧れる。つまり、無名のトルシエは批判し、 スタープレーヤーだったジーコだと弁護する"根拠"がそこにある (とはいえ、彼自身、ナカタばかり頼りにする発言は自信のなさのウラガエシ?!)。
 その4) 水泳のオリンピック代表選考会で、あのイアン・ソープが失態を演じた。 五輪2連覇がかかる得意の4百メートル自由形予選で、スタート前にひとり、どぼんと落ちて失格の憂き目に。 ソープは「騒音に反応して、プールに飛び込んだ」と主張し、救済措置を求めたが、却下されたそうだ。 まさか「セッケンにスベって」とはいえないだろうからね。
 代表は各種目2位までという一発勝負。さすが水泳王国と思っていたところ、2位の選手では、 予選通過も厳しいと有名コーチも言い出し、国民からも世界記録保持者のソープに権利を譲れとの声が高まっているという。 また、特別枠でなどと言い出すのは日本人ばかりじゃないことも分かったが、なぜ選考会などやるんだろうね。

「年金は使い勝手?!」
 国民に納税義務を訴える広告に、保険料を7年間も未納していた女優の江角マキコを起用した社会保険庁は、 よく調べなかったのか、誰かの好みだったかは知らないが(テレビCMに起用する女性は、スポンサー企業の社長の好みで、 という例がいくつもあった)。マキコも立膝でにらみつけ、よく言ってくれるぜ。「将来、泣いてもいいわけ?」。
 関係者の"言い訳"を聞こう。当の社会保険庁「非常に遺憾。憤っている」とは、自分たちに対してではなく、マキコ側へ。 責任転嫁は役人の専売特許で今さら驚くことはないが、福田官房長官の「ちょっと間が抜けたような気がする」とは、 その答弁のよう。所属事務所「払っていたと思っていたが、手続きを済ませていなかった」とトボケるのもヘタ(役人を見習え!)。 7年も払っていないのは確信犯であろう。
 その後、未納時効前の2年分を納めたというマキコ嬢曰く「顧問税理士の作成した確定申告の…(中略)を信じていた。 年金手帳も保存していたので、払っていると信じていた」そうで、謝罪の文書がその顧問税理士から届いたという。 よく分からない弁解といきさつだ(役人を見習ったか?)。
 ところで、この"事件"の発端は同庁幹部の内部告発からだという。 まだ健全な役人がいたか! ともあれ、みんなで庇えば怖くない。かくて6億5千万円の税金の行方は、メデタクお咎めなし。
 早くも、某大手広告会社は、時効になった5年分についての対策を伝授する広告を作っていることだろう。 題して「将来、泣かなくてもいいわよ!」編。

「早期、英語教育の目的」
 あちこちの公立学校などで、幼児期から英語教育を取り入れる魂胆は、大人の英語コンプレックス故にではなく、 "51番目の州"を目指す布石ではないかと考えたとき、納得がいった。
 あと3年もすれば、"アメリカ人"賛成派が多数を占めることだろう。それには、英語を喋るのが手っ取り早いというわけだ。 この国はカミの国でも、サムライの国でもない。ただその時の流れに身を任せる、何の思想哲学もないのが、わが国民性である。
 自衛隊のイラク派遣について、事前には反対派が多かったのに、「行ってしまえば、仕方がない」という容認派が多くなった。 だから、石破防衛庁長官も「国民の理解を得た」と得意げである(といっても、いつも同じ表情だが)。
 51番目でも、62番目でも、なってしまったのだから、仕方がないという国民は、コイズミさんでも、ナガシマさんでも、 ハルノウララでなくても、なんでもいいのである、きっと。

「みんなで決めたこと」
 都立高校の卒業式で、君が代斉唱のとき起立しなかった教職員が処分される問題で、石原都知事は、 「憲法の文言にはないけども、みんなで決めたことには、多少自分が嫌でも従って一緒にやろうというのは、 私は民主主義に根幹だと思う」と答えた(3・27東京)。30日の臨時教育委員会で、180人を処分したという。
 君が代斉唱などは、全国の公立の小中高等学校だけが制約を受け、私立には関係のない話。 変な差別だが、多様化を認めるという意味では民主主義的な考え方ですかねえ。
 日の丸も君が代も"正式に"国旗国歌となったのは1999年に法律を設けたからだが、その国会でさえ、 国民の反対に耳を傾けない"みんな"が強硬に、あるいはドサクサ紛れに通した感がある。 押し付けは民主主義に反するのじゃないですかねえ。
 さいきんの東京都の"踏み絵"="見せしめ"行政はスゴイとしか言いようがない。 何かと物議をかもした都立4大学の再編成で、新大学への就任意志の遅れた教員に対し「何らかの仕切りが必要」として、 待遇などに差をつける可能性もあるという。都庁のどの"みんな"がそんなことを決めるのでしょう?
 ところで、世間の皆さんが認識している"みんな"とは、およそ"3人"だとか。コワイですねえ。

「回転か、空転か、転々てんまり…か」
 三菱ふそう、六本木ヒルズ、そして週刊文春&週刊新潮の問題は、さまざまに論じられているので割愛したいと思っていたが、 誠意のなさという点で、六本木ヒルズ(森タワー)社長の「お詫び」を読もう。
 「…ここに謹んで哀悼の意を表しますとともに心よりご冥福をお祈り申し上げます。 ご遺族の皆様にはまことに申し上げるべき言葉もなく、深くお詫び申し上げますとともに、心からお悔やみ申し上げます」(3・28朝刊)。
 何ですねえ、言葉が空転し、(回転ドアのメーカーじゃないから)謝罪しているのか、したくないのか、よく分からない文言だ。
 と思っていたところ、身長117センチの涼君にセンサーが反応しなかったのは、森タワー側の要請で、120以上に変更したからだという。 珍しいもの、動くものに"反応"しやすい子ども(どちらかといえば、迷惑な客!?)のことを忘れ、 効率第一を考えていたのだろう。
 物言わぬ機械(センサー)のせいにするのは人間のもつ悲しいDNAだが、いずれはバレるもの。 さらに、往生際の悪いのは一部の人がもつDNAだろうが、当初、作動しなかったと非難されていた機械はヒガンでいる。 「どうせ、おいらは何もセンサー」

 今年の「エイプリル・フール」には何かあるのかなあ、わがHPよ。
 年度末ゆえ、「さあ、クリアランス・セール!!(明日からも、消費税は取らないよ)」編でした。

(以上、2004年3月31日までの執筆)


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