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似非エッセイ 2003年4月下旬号

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「みなさん、そろって…」選挙
 国政選挙でも、投票率が低調なのは、有権者の多くが選挙に無関心だとか、 "無党派層"が6割を超えるからだとか理由はいろいろあるようだが、 要は候補者に魅力を感じないからであろう。
 逆にいえば、今回の統一地方選挙で、300万票を超える石原都知事の再選や、 覆面プロレスラーの岩手県議初当選など、もっぱら話題性や、人気投票的な要素、"勝ち馬に乗る"だけで、 政策がどうのこうのという"政治性"などはじめからなかった。
 ところで、選挙管理委員会は、むかし「明るい選挙」、のち「公明選挙」と謳っていたが、 ともに語弊があって廃止された。しかし、いまだに「みなさん、そろって…」と、 スピーカーで声をかけているのには驚いた。
 一人暮らし(単なるシングル、配偶者のいない人、"独居老人"など)や、同居に選挙権のない人、 いても一緒にいけない人、夫婦でも別々に行動する人などが多い世の中、あいもかわらず、 「みなさん、そろって…」と呼びかける感覚は、"官"がまったく、"民"の状況を把握していない証拠である。
 それにしても、"独居老人"だなんて、官はネーミングだけはうまいねえ。 これほど、人をおとしめ、止めを刺す言い方は民では考えられない……。

「"そろそろ仕上げの時が来た"」
 近ごろ、小学校では手におえない一年生が多く、授業が成立しない問題を「小1プロブレム」というのだそうな。 先生側は「担任はいやだ」といい、たとえば埼玉県新座市では昨年度から一年生のみ、副担任をつけているという。
 原因は、幼稚園や保育園での"自由教育"で、自由と放任を履き違えたところにあるそうだが、 基本的な生活習慣を身につけていないというのは、一に家庭でのしつけ、親の問題であろう。
 そのような過程を経た子どもたちのその後は、その一つ、「学力低下 公教育は癒しの場? /『塾の宿題、授業中にやってます』/塾は戦場、休み時間ボーッ/できるできない二極化進む」 というのは昨年暮のレポート(東京02・12・19)。
 また、「学校5日制」の調査によれば、「家族で一緒の過ごす時間が増えた」と感ずる親は6割と多いのも、 「子どもがテレビやビデオを見る時間が増えた」だけで、「することがなく、つまらない」 子どもが学年で3分の1の高率というのが実態(文科省全国調査、産経03・04・18)。
 さらに、内閣府の報告は、「フリーターの増加や未婚率の上昇、社会への関心の希薄化などによって、 現代の若者は大人になるのが遅れている」として、社会参画や就業、親からの独立支援など、 若者が大人になっていくための環境を改善する必要性を訴えているという(産経03・04・16)。
 むかし、「親はなくても子は育つ」という時代は長かったが、いま核家族、中流、少子化により、 親の過保護が、子どもに「大人になりたくない」意識を植えさせただけで、 それを国が代わりにやろうというのは、「教育基本法」改正により、 軍国少年をつくりあげようという"魂胆"であろう。 つまり、精神も肉体も国が鍛えてやるということである。
 これらの"事象"は長年かけて、国民を甘やかしたり、喜ばせたりした政府の施策による所産なのである。 もう手遅れと思いませんか、国民のみなさん!

「タマちゃん、埼玉に現われる?!」
 あまりに世間がうるさいので(かどうか)、神奈川県の住民? タマちゃんが20日、 埼玉県に現われたのだそうだ。
 いや、どの地方にも平等にと、全国を巡行するのだろうか。 ひょっとしたら、「フーテンの寅さん」の心境かもしれない。タマにはちがう川の水も飲みたいと…。
 そのほか、いろんな見方があって ・浮気者 ・気まぐれ(住所不定を好む) ・餌を求めて  ・住所変更を受け付けるか試してみたい ・語呂合わせができる ・漢字が読める ・頭がいい などだが、 ・今後どの地方に現われてもおかしくない。
 そこで、「玉」から始まる地名が狙い目ではないかと、桜の開花予報に倣って、 「タマちゃん情報」を流す次第(なに? まだ"4月1日"のつもりかいって?)。
 その後、二匹目も現われたというから、いよいよフセインに倣って、"替え玉"説も考えられる。 なにしろ、「玉」のつく場所は多いからねえ。

「さいきんの"勧誘"方法」
 選挙:都知事選の当日、午後五時ごろの電話。「こちらは日本共産党ですが、もう投票はお済ですか」、 私「すみました」。共「ご苦労さまでした」、なんのこっちゃ。
 新聞:どんどんと扉をたたいて、若い男の勧誘員「Y新聞をとっていますか」、 私、とっさに「ニューヨーク・タイムズ!」と答える。 彼は、黙って行ってしまった(注:新聞名ではなく、時々風呂に入るの意味)。
 学習塾:受話器を取ると、テープが回り始める。これで、生徒が集まれば世話はない。 "機械万能"を逆に考えれば、ロボットに教えてもらったほうが効率は上がる?!
 もう一つは、家庭教師:やはり電話、若い女性で「(高校2年生の)大学進学について…」と言い出すので、 私「余計なお世話です」と答えれば、「はあ」。
 よく"言葉遣いを知らない"というが、恐ろしい世の中になったものである。

(以上、2003・4・23までの執筆)


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